2週連続で反中デモ=ベトナム

【ハノイ時事】ベトナムの首都ハノイで8日、南シナ海の領有権をめぐり対立する中国に抗議するデモが行われた。日曜のデモは2週連続で、先週を上回る約 200人の市民が約4キロを行進し、「(南シナ海の)南沙(英語名スプラトリー)と西沙(同パラセル)諸島はベトナムの領土だ」などと気勢を上げた。
 社会主義国のベトナムではデモは原則禁止だが、当局は容認。ただ、中国大使館の手前でデモ隊にUターンを命じた。
 ベトナムでは6月21日、南シナ海の領有権を定めた初の海洋法が成立。中国は同日、南沙諸島などを「三沙市」に格上げすると発表し、対立が強まっている。