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女性の美しさへのあこがれは世界共通だろう。ベトナムは特にこの傾向が強く、女性たちは執念とも思えるほど美にあこがれる。当然ながら、美しくなりたい女 性をターゲットにした美容関連ビジネスが盛んだ。美容院、歯列矯正、美容整形、全身美容を行うスパ、化粧品、アクセサリー、マニキュアショップ、フィット ネスクラブにヨガ教室など、多様な事業が開花している。

◆色白が美人の条件

元来、ベトナムで美しいとされる女性の条件には、まず第1に肌の白さがある。ベトナム女性の白い肌へのあこがれは日本人の想像以上に強い。このため、若 い女性は日中、日焼けしないように肌の露出を避ける。バイクに乗るうら若き女性たちは皆、マスクにサングラス、長い手袋をはめており、誰が誰だかさっぱり わからない。

髪の毛もベトナム女性のこだわりがうかがえる。ベトナムでは長くてまっすぐな黒髪が美しいとされており、髪を直毛にするためにパーマをかける人も多い。黒く長い髪で民族衣装を着た女性は、ベトナムのシンボル的存在といっても過言ではない。

ただ最近は、女性たちの間で髪の好みに変化が生じてきているようだ。特に都市部ではここ数年、髪を明るい色に染めたり、パーマをかけたりした若い女性を 見かけることが急速に増えた。また、ベトナムではマニキュアやペディキュアの店が市場の中にあることが珍しくない。ホーチミン市のベンタン市場で、多くの 女性が風呂場にあるような小さいプラスチック椅子に座って爪の手入れを受けているのを初めて見たときは、ずいぶん驚いた。

一方、スマートな体形を維持しようとエクササイズに励む女性も多く、美容健康促進が有望な市場として注目され、エアロビクススタジオやヨガ教室などのさまざまな関連サービス業が現れてきた。最近、ホーチミン市内で急激に増えてきたのがスパだ。

かつてベトナムでスパといえば、リゾート地にあるホテルの中などに設置されて外国人旅行者が利用するものであり、ベトナム人女性がスパに通うことはあまりなかった。

しかし、4年ほど前からホーチミン市内でスパの看板を掲げた店舗が目につくようになり、ベトナム人富裕層の女性を中心に人気を集めている。

ホーチミン市内で2004年からスパを経営するイェンさんは、ベトナムのスパの先駆者的な存在である。イェンさんがスパ経営を始めるきっかけは、国外出 張先のホテルで自らスパを体験したことだ。スパの良さを実感したイェンさんは、当時、国内にベトナム人向けのスパがまだほとんどないことに目をつけ、スパ 経営を決意する。

◆リラックスが肝心

その後、イェンさんは香港でスパの基礎を学び、ベトナム女性向けにサービスを工夫して、ホーチミン市に最初の店舗を開いた。現在は、リゾート地や高級ホテルの中にある高級スパの事業会社を顧客対象に、スパのコンサルティングとスタッフ教育を行う会社も運営している。

ベトナムで人気の出るスパにするためにはどのような仕掛けが必要なのかについて、イェンさんはこう話す。「まず大切なのがリラックスできる環境作り。店 内にはアロマオイルなどを利用してリラックスできる香りを漂わせ、川のせせらぎといったリラックス音を流す。また、健康を意識したお茶や軽食を用意し、リ ラックスできるマッサージが行えるスタッフのトレーニングにも力を入れることだ」。加えて言う。

「女性向けのスパで成功するために最も重要なポイントとなるのは、やはり肌をきれいにすること。国外から輸入した高級スパ用品で肌の汚れをていねいに落とし、肌の老化を防ぐなど、付加価値の高いサービスを心がけねばならない」

イェンさんのスパでは純金をつかった顔パックの人気が高い。スパの金額はメニューによって異なるが、美肌コースで70ドル(約5600円)程度はかか る。まだ庶民が気軽に利用できるレベルではないものの、ベトナムの経済成長とともにスパ産業は発展が見込まれている。(ベトナム進出コンサルティング会社 ライビエン、桜場伸介)