ベトナム送変電事業に貿易保険 住信など3行の融資リスク軽減

独立行政法人日本貿易保険(NEXI)は、ベトナムの送変電施設建設プロジェクトに対し、2億ドル(約164億円)を融資する住友信託銀行など3行と、貿易保険の契約を結んだ。

天災による損害や相手先の一方的な契約破棄、債務不履行などが起きた場合に保険でカバーする。保険責任期間は13年。金融機関の海外融資に対するリスク負担を軽減することで、ベトナムに進出する日系企業の電力不足を解消し、電力安定供給につなげる狙いがある。

プロジェクトはベトナム電力公社(EVN)傘下のベトナム送電公社(NPT)が建設し、運営する。ベトナム南部のホーチミン近郊で工業団地などが集積す るソンメイと、発電所のあるビンタンを結ぶ送電線(総延長250キロ)や変電所を敷設、建設し、2014年の完成を目指している。

総事業費約3億ドルのうち、2億ドルをシティバンク銀行(東京都品川区)、日本政策投資銀行、住友信託銀行の3行が融資する。

ホーチミン近郊の工業団地では、昨年は計画停電が常態化するなど電力不足が深刻化し、インフラ整備は喫緊の課題になっている。このため、今回の送電線計画はベトナム政府が保証を付け、プロジェクトを支援することになっている。

NEXIはベトナムで火力発電所の融資案件に保険を付けた実績があるが送電線は初めて。

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