インフレが進行し消費者の財布の紐が固くなっている中、携帯電話の売れ行きは急速な伸びをみせている。特にスマートフォンの売れ行きが好調だ。13日付ICTニュースが報じた。
ドイツの市場調査会社GfKの調査結果によると、年初7か月のスマートフォンの販売台数は前年同期比で73%増加し、売上高は同67%増の2億8000 万ドル(約217億円)に達している。一方、通話機能を主体としカメラやワンセグをはじめとする特徴的機能を搭載した高機能端末フィーチャーフォンは販売 台数が同24%増、売上高が同6%増だった。
GfKベトナムのチャン・コア・バン社長は、「インフレ率が高いため消費マインドは慎重化しており、IT機器や家電などの売上高は落ちているが、携帯電話はその影響を受けていないようだ」と述べた。
GfKの調査によると、ベトナムでのスマートフォンの平均価格は330ドル(約2万5600円)で、フィーチャーフォンの66ドル(約5120円)の5 倍と高額だが、年初7か月に販売された携帯電話の10台に1台はスマートフォンだった。売上高に占めるスマートフォンのシェアは前年同期の10%から 34%にまで伸びている。