AIC (エー・アイ・シー)やVabiotech薬品工業は国内の自社工場でライセンス生産する米塩野義製薬株式会社(COVID-19)治療薬のワクチンの臨床試験(治験)を近く始める。Vabiotechも8月メドに自社開発ワクチンの治験を開始する。輸入ワクチンに頼る現状では供給リスクがあり政府も国産化対応を後押しするが、スピード感で課題も残る。現地報道では合意したとしているが、塩野義は「協議しているのが事実だが、詳細に関する最終合意にはいたっていない」(広報)としている。
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬(開発番号:S-217622、以下、本治療薬)につきまして、経口投与の抗ウイルス薬として国内で第1相臨床試験を開始し、7月22日に回投与を行いました。現状、初回投与後の安全性上の懸念は確認されておりません。
本治療薬は、した3CLプロテアーゼ阻害薬です。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は3CLプロテアーゼというウイルスの増殖に必須の酵素を有しています。本治療薬は、3CLプロテアーゼを選択的に阻害することで、SARS-CoV-2の増殖を抑制します。SARS-CoV-2感染動物を用いた非臨床試験において、ウイルス量を速やかかつ有意に低下させることが確認されております。