ベトナム政府、2019年6月30日、欧州連合(EU)とベトナム「EU・ベトナム自由貿易協定(FTA)」に調印したことを発表しました。調印式は、ベトナムのハノイで、EU側からはセシリア・マルムストローム欧州委員(貿易担当)(Dr. Cecilia Malmström)、ビジネス環境・貿易・起業家精神相, シュテファン・ラドゥ・オプレア(Ştefan-Radu OPREA、またベトナムらはグエン・スアン・フック首相らが出席しました。
EU理事会は6月25日、EU・ベトナム自由貿易協定(FTA)およびEU・ベトナム投資保護協定(IPA)のそれぞれについての署名を承認したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。両協定の署名は、6月30日にベトナム・ハノイで行われる。
物品貿易では、ベトナム側のEU原産品に対する関税は全品目の65%が発効と同時に撤廃、その他も最長10年の段階的な逓減期間を経て、最終的に約99%が撤廃される見通し。EU側もベトナム原産品への関税について71%が即時撤廃、残りも最長7年の逓減期間を経て撤廃を目指すとしている。
EUとベトナム政府間での交渉は、2015年12月2日に最終合意(2015年12月10日記事参照)に達していたが、その後、EU・シンガポールFTAをめぐり、EU司法裁判所が投資保護規定の一部について加盟国が共有権限を有するとする意見書(2017年5月17日記事参照)を明らかにしたことを受け、欧州委はEU理事会と欧州議会の承認で発効できるFTAと、発効に向けてEU加盟各国議会の批准も必要なIPAに分離した経緯がある。
年10月31日
10月31日,グエンスアンプックベトナム首相,訪日中のベルント・ランゲ欧州議会国際貿易委員会(INTA)委員長(Mr.Bernd LANGE, Chair of the Committee on International Trade, European Parliament)一行の表敬を受け,ベトナムEU・EVFTA経済関係の強化等共通の関心事項について意見交換を行いました。欧州議会国際貿易委員会代表団の今回の訪問は、EVFTAとIPAの批准を目指すベトナムの準備作業を評定するためのものです。ランゲ委員長によりますと、来週中に、欧州議会はEVFTA=ベトナム・EU欧州連合自由貿易協定や、IPA=投資保護協定の批准に関する決議案を審議しますが、今回の訪問は、これらの協定の批准を目指すベトナムの準備作業を評定するためのものです。EUは、従業員が労働組合を結成し、ベトナムのサイバーセキュリティ法を実施する権利を引き続き検討しています。
2020年2月12日
欧州議会は2月12日、「EU・ベトナム自由貿易協定(FTA)」と「EU・ベトナム投資保護協定(IPA)」 をそれぞれ賛成多数で承認したと発表外部サイトへ.
。欧州議会の今回の採決で、FTAは賛成:401、反対:192(棄権:40)で承認された。IPAは、賛成:416、反対:187(棄権:44)で承認された。
欧州議会はこのFTAについて「EUと開発途上国との間で締結された最も近代的、包括的かつ野心的な協定」と評し、東南アジア地域での高い基準設定に貢献し、将来のEUとASEANの地域間貿易投資協定締結を先導し得るとの認識を明らかにした。
発効後、EUからベトナムへの輸出品の65%の関税が、ベトナムからEUへの輸出品の71%が即時撤廃される。さらにEUは7年、ベトナムは10年かけて最終的に99%の関税を撤廃する。EUはベトナムにハイテク製品や航空機などを、ベトナムはEUに電気機器や衣料品を輸出している。労働者の権利の保護や環境面での規定も盛り込んだ。
2020年3月30日
3月30日, EU理事会がEU・ベトナムFTAを承認. FTAについては、 経てEU側での批准手続きが完了する.
2020年6月8日
6月8日、ベトナム国会は自由貿易協定 (EVFTA)とEVIPAを承認。FTAでは賛成94,62%、IPAでは賛成95,65%、ともに承認した。