タイ石油公社(PTT)は、Binh Dinh省Nhon Hoi工業団地で世界最大規模となる日産66万バレルの製油・石油化学工場を建設する方針を明らかにした。投資総額は287億ドルを見込んでいる。『Dow Jones Newswire』が報じた。
Binh Dinh省人民委員会ウェブサイトによると11月22日、PTTのシニア・エグゼクティブ・バイス・プレジデントSukrit Surabotsopon氏は、製油・石化工場のプレ事業化可能性報告書を省幹部に紹介した。2016年着工、2019年の操業開始予定で、Le Huu Loc省人民委員長は「PTT側は非常に意欲が高く、プロジェクトを実現できるだろう」と話している。Loc氏によるとPTTは、 PetroVietnamやPetrolimex、軍隊石油総公社などいくつかのベトナム企業と、協力について協議している。
PTTのCOO・Nuttachat Charuchinda氏も、省関係者に計画を説明したことを認めている。製油所で使う原油は中東から輸入する。
現在、ベトナム唯一の製油所であるDung Quatは日産13万バレル。2009年の活動開始から、国内需要の3分の1に応えている。
製油所投資はほか多くの外国企業が計画しており、PetroVietnamのDo Van Hau社長によると、予定では今年末、Nghi Son製油所のEPC契約を結ぶ。日産約20万バレルで、出光興産(出資率35.1%)、クウェート国際石油(同)、 PetroVietnam(25.1%)、三井化学(4.7%)が出資するが、最近、出光興産は財政的な困難から投資延期の可能性を明らかにしている。
タイSiam Cement PCLらも、Ba Ria-Vung Tau省で45億ドル規模のLong Son製油・石化コンプレックスを建設する計画だ。Siam Cementと子会社が48%を出資し、残りはカタールTasweeq社、PetrolimexかPetroVietnamとなる。しかしプロジェクトは 資金調達が順調に進まず、2009年から遅れている。
(VnExpress/Tuoi Tre)