不良債権比率が3%以上の24の金融機関の名称はまだ明らかになっていない。上場した銀行の中に、第1四半期末にVietcombankだけ不良債権比率が3.2%と発表し、他の銀行はすべて3%未満だった。
ベトナムにおける金融機関の資産運用会社(通称、VAMC)は、発足する7月9日の前にBan Viet証券株式会社(通称、VCSC)は、VAMCに関する活動報告書を発表した。
VCSCの報告書によると、VAMCについて多くの一般的な情報が流れている。しかし、VAMCが銀行システムの不良債権をどこでも効果的に処理できるかはほとんど不明である。
2013年4月の時点で、各銀行の発表した不良債権比率が2012年末における4.08%より4.67%に増加した。
しかし、銀行の真の不良債権比率はまだ謎のままである。2012年末に中央銀行は、不良債権比率が8.8%と公表したが、各銀行は、中央銀行より約半分で 4%と発表した。VinashinとVinalinesに関連する不良債権を含んできちんと統計すれば、不良債権は総貸付残高の18~20%を占めている という意見は専らである。
2013年に、中央銀行は、VAMC社が80兆~100兆ドン(40~50億ドルで、不良債権の60%~70%に相当)を処理でき、推定回収率が 20%~40%に達すると想定した。しかしVCSC社は、2013年度の残りの6ヶ月に不良債権の60%~70%を処理する計画はあまりにも高すぎる目標 だと分析した。この証券会社によると、2013年にVAMCは恐らく不良債権資産を買い戻し始めるだろうが、特別債の発行や、市場価格で不良債権を買い取 る計画を通じて、不良債権の全体の20%~30%しか処理できていない。
それと同時にVCSCは、VAMC社の資本金がわずか5千億ドンで、処理すべき不良債権よりずっと少ないため、特別債を発行する案は、市場価格で不良債権を買い取る計画より実現可能性が高いと評価した。
またVCSCも、「VAMC社の事業活動の効果に影響する、銀行の不良債権の分類と評価が不十分かつ不透明、資本市場と不良債権取引市場はまだ十分な効果 を発揮していない、VAMC社への政府からの直接資金支援の計画または約束はまだない、不良債権処理を担当する専門家や幹部が不足、銀行システム内部にお ける既得権グループによるリスクなど幾つかの要素が存在する」と警告した。
その一方、多くの銀行は、VAMCがかなり厳しい条件を提示していると語った。例えば、買い取られる不良債権は、財産を担保にした債務とし、担保とした財 産の全体の65%以上は不動産(または将来に形成される不動産)であるべきという規定である。銀行側は、合理的な比率が50〜60%だと主張した。
VAMCに不良債権資産を売却すべき金融機関に関しては、VCSCは、「中央銀行によると、124金融機関のうち唯一の30機関が3%以上の不良債権率を 公表し、現在どんな銀行がVAMCに不良債権資産を売却すべきは不明である。3%またはそれ以上の率は、金融機関が安全なレベルに低下するためにVAMC に不良債権資産を売却すべき境界線である。」と述べた。上場した銀行のうち、2013年第1四半期末に3.2%の不良債権比率を公表した Vietcombankを除いてACB、MB、Eximbank、Vietinbank、Sacombankなど他の銀行は、すべて3%未満の不良債権比 率を発表した。
上記の困難の以外に、VCSCも、「不良債権の大半は、ある資産を担保にし、特に担保とした不動産は有利な要素である。この地域の国々の経験によると不動 産を担保にした不良債権は、一番高い回収率のある。また、金利の0%の債券の使用はVAMCの資本への圧力を緩和し、不良債権の処理プロセスを加速するこ とができる。」と分析した。
最後VCSCは、「現在VAMCの活動効果と影響を測定するのは時期尚早であること」と強調した。
引用元:Tri ThucTre